伊勢湾海運株式会社

ISEWAN PLAZAいせわん・ぷらざ
VOL.142007/07/11

香港・深圳スタッフ本社研修

伊勢湾海運での研修“IK”マークの多さにびっくり

伊勢湾海運(香港)有限公司

この度、2月12日~25日の約2週間に渡り、日本で研修を受ける機会に恵まれました。私にとって3回目の日本ではありましたが、今までの観光とは違い、今回は勉強です。わくわくどきどきの気持ちと、2月の寒い時期に大丈夫だろうかと、ちょっぴり不安な気持ちも交差しながら中部国際空港へと出発しました。

研修の初日、名古屋港のIK施設をぐるっと廻りました。どこに行ってもIKのロゴマークを見ることができます。研修前に予備知識として色々教えて頂いておりましたが、やはり現実に目の当たりにすると改めて伊勢湾海運の会社の規模にはびっくりしました。貨物の種類、特性によって使い分ける倉庫の数々、冷蔵冷凍倉庫、梱包工場、リサイクル工場、それと30トンものキャパシティのフォークリフトは、私の想像を遥かに超えるものでした。

信越事務所での研修
信越事務所での研修

香港にはHITという世界一のTERMINALが有ります。以前一度見学に行ったことが有りますが、その時は私とは関係がない所という感覚でした。しかし伊勢湾海運はそのTERMINALを運営する会社で有るということを知り、認識を新たにしました。コンテナドレイにしても、香港では40Fのトレーラーは20Fを二本まとめて積載できる構造になっていますが、日本では20F、40Fは独立したシャーシで、その適応性に合わせた安全基準が基本になっているのだと感じました。

伊勢湾海運(香港)有限公司では小さな倉庫はあるにしても、FORWARDEINGが業務の中心であり、私自身もFORWARDING一筋で来たので、兎に角現場と言っても目にするのは殆ど初めての貨物であり、作業形態でした。

今回の研修で得た知識をこれからの業務に生かせるように努力したいと思います。本当に有難うございました。


西四区梱包事業所での一日

テクノセンター出張所

研修に来る前にも本社梱包工場の話を色々と聞きましたので、今回の西四区梱包事業所の研修には大変期待していました。

外から見ても流石専門的な梱包工場だと思いました。まずその規模に圧倒されました。梱包材料、荷役設備が沢山置いてあり、作業中のトラック、フォークリフトも所狭しと走り回っています。中国でも展示会の梱包作業手配や、ある程度の梱包作業は見た事がありますが、やはり日本の作業とはレベルが全然違います。

まずはその装置が凄く完備されていることです。大型天井クレーン、カンザシ、バリア作業場等です。色々細かい専門工具は初めて見ることができました。また設計が素晴らしいです。どんなケースを見ても、丁度設備の寸法に設計され、無駄なスペースが有りません。空いたスペースに附属部品も上手に同梱できるようになっています。上司から何時もIKの梱包は何処に出しても恥ずかしくないと教えられてきました。空気を梱包すればそれだけ余分にお客様に運賃を支払わせることになります。作業前の準備も万端で段取りよく効率的で速く、まさに職人技です。輸出貨物の到着からアンカーボルトの位置合わせまで10分も掛からないぐらいの速さです。本当に驚きました。

広東省には未だ専門な梱包工場が無く、殆どは出張梱包です。梱包技術も装置も未熟で、仕上がりも決してカッコいいとは言えません。ケースマークの意味も理解しておらず、手書きです。近い将来、中国の輸出貨物の形態が変われば日本と比べられる事になりますが、まだ時間は掛かると思います。

仕事以外にも、日本の文化も勉強できました。料理は凄くあっさりした味付けでした。特に大阪のお好み焼きは最高でした。女性は皆お洒落だし、街も綺麗だし、交通もとても便利です、皆様は交通ルールをよく守っています。日本人がよく働く事もよく分かりました、年をとっても仕事をしている方が結構いらっしゃいます。それに行動も敏捷です。中国の若者も見習うべき点が多く有ります。日本でも中国語を勉強され中国に関心のある方が沢山いらっしゃいました。これからは中日関係がもっと深くなっていくと思います。色々お世話になった方々、今度は是非中国へ来て下さい。


PCC荷役に感動

深圳事務所

鍋田埠頭コンテナターミナルにて
鍋田埠頭コンテナターミナルにて

研修で一番感動したことは、ニュージーランド向け中古車の船積み作業でした。日本産の中古車は走行距離が少なく、エンジンの機能も優れていると、海外では人気であるそうです。ニュージーランド向け中古車において、すべては当地駐在検査員により厳しく検査され、輸出可能かどうかを判断します。検査の結果不良となった車両は不合格の記録を残し、永久にニュージーランドへ輸出できないことになります。

これはニュージーランド環境保護の為に決められたルールだそうです。PCCへの積み込み作業はとても雄大でした。奇麗に並んでいる車が駐車場から次々に走り出し、所定の岸壁に並べられます。それもきちんと整列してPCC本船を待ち、船の中に走り込んでは、作業員はまた専用BUSに乗り込みます。戻ってきたら、次の車の船積みを進めます。素晴しかったです。熟練作業員のテクニックと日本人の几帳面さを感じました。今、広州南沙開発区に進出している自動車会社が国内向け内航船やいずれ海外にも輸出するためPCCへの荷役作業ノウハウを日本から導入すると聞いています。

業務終了後には地下鉄や名鉄に乗り各地へ観光にも行きました。BUSに乗る必要は一度も無かったことに驚きました。日本ではBUS利用者は凄く少なく、主要な交通ツールである地下鉄、名鉄、JR新幹線が互いに繋がっている大動脈です。とっても便利です。名古屋名物も色々頂きました。手羽先、大好物のカレーライスとラーメン。本場はやっぱり一味違いました。初めて食べた蟹寿司、蟹刺身は絶品でした。ありがとう御座いました。


あこがれの東京

テクノセンター出張所

初めての海外研修に、行き先の中には夢の中しか行けない東京も入っていることを知り、ずっと楽しみにしていました。2月22日、信越からあずさ号で新宿へ向かいました、東京に近づけば近づくほど、言葉で表しきれない期待の気持ちが強くなって来ました、日本の経済、政治、文化の中心である東京は、約3千万の人口を持ち、産業活動、住民の生活必要品の流通は、東京湾に位置する一大コンテナ港がその水際の窓口となっています。東京地区及び周辺地区の生産機械製品、食品加工製品等は基本的に東京港を経由して、世界各地に輸送されています。

青海ターミナルは東京港にある主要三大ターミナルの一つであり、中でも冷凍コンテナ用の設備は豊富です。中日航路だけでも冷凍コンテナ用のコンセントが1千個位あり、中国からの大量の新鮮野菜、副食品等の保管に確保できる上、動物&植物検疫設備施設も持っています。

ワールド流通センターは青海ターミナルと隣接して建設され、輸出入製品の荷受、荷捌き、配送、保管、在庫管理、品質管理などの物流機能と流通機能を持っている総合流通センターです。

ターミナルとワールドの現場見学後、都心に戻る地下鉄の中でのことは一番印象に残りました、その時間は丁度退勤のラッシュアワーでした。東京支店の方々とやっと第三車目に乗ることが出来ましたが、車中の乗客は水も漏らさぬ超満員。毎日のラッシュアワーはいつもこのような状態だそうです。学生時代、東京の通勤の様子を教科書で勉強しましたが、今ようやく、その苦労が分かるような気がしました。そんな満員電車の中でも、本や新聞を読む人が一杯いて、皆の元気さ、その場の雰囲気に感動しました。

今回の研修では、仕事以外でも普段見られないことを体験でき、最後まで楽しく過ごすことが出来ました。感謝とお礼を申し上げます。

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