伊勢湾海運株式会社

ISEWAN PLAZAいせわん・ぷらざ
VOL.122006/10/25

海外研修報告

中国研修報告

輸入事業部 営業二課

董事会での一コマ
董事会での一コマ

この度、一月中旬から四月中旬までの三ヶ月間、中国(上海、天津、営口、大連)にて海外研修をさせて頂きました。中国を訪れるのは約七年ぶりで、上海浦東空港に到着した瞬間から、自分の脳裏にある以前の記憶と目の前の現実を照合するのに一苦労しました。新空港から続くリニアモーターカー、超高層ビルの乱立群、相変わらずの人ごみと車の渋滞でしたが、あらゆるインフラが以前に増して格段に整っており、この数年間で急激な近代化への変貌を感じました。

生活面では、海外生活ということで日本とは異なる生活環境に慣れることが大きな課題でした。特に食事に関してですが、中国といえば、もちろん中華料理です。日本で口にする中華料理と比べて現地のものは、日本人からすると基本的に油っこく感じられると思います。油が原因で体調を壊す人もいますが、とにかく、あらゆる面で、日本では通用していた事が通用しない海外という環境に身を置く時、一番大事な事は「自己管理」である事を学びました。

ペットボトル粉砕の様子
ペットボトル粉砕の様子

業務面では特に営業二課と深い関わりのある伊勢湾北方環保科技での研修が印象に残っています。ここでは主にマテリアルリサイクルを行っており、私の研修期間中は毎日、粉砕機にてペットボトルを粉砕する業務が行われていました。実際に作業員に交じって作業を体験させて頂きましたが、中身の入ったままのペットボトルやラベルの付いたままのペットボトルが混在しており、ベルトコンベアーにより粉砕機に吸い上げられていく短時間で仕分けしなければならず、商品に不純物を混入させない為に、一瞬たりとも気を抜くことなく作業に集中しなければならない大変さを実感しました。また、工場内の片隅ではプラスチックハンガーが破砕されている物を、さらに細かくプラスチックの種類ごとに分別する手作業が行われており、多大な資源の再利用の可能性を感じました。

三月中旬には大連にて大連伊鐵と営口港鉄の董事会が開催され、私も参加させて頂き、非常に貴重な経験をしました。大連伊鉄の董事会では二○○五年の経営報告、二○○六年の計画目標などスムーズに決議されていき、非常に和やかな雰囲気の中、会が終了しました。対して、営口港鉄の董事会では社員の仕事に対する意識改善、会社経営向上の為に日方、中方、双方が様々な意見交換をし、三時間以上にも及ぶ議論がなされ、今後の業務計画が決議されました。両者の意見を聞いていると、中方の経営意識の中には、日本企業にはない国営的発想がまだ残っているように感じ、国民性の相違による合弁会社としての経営の難しさを感じました。

対岸は北朝鮮です
対岸は北朝鮮です

また、大連伊鐵での研修時には中国と北朝鮮の国境の街、丹東への出張へ同行させて頂きました。中国・丹東側と河を挟んで望む対岸の北朝鮮側の明らかな発展の差異が非常に印象深く残っています。両国は一本の橋で結ばれており、貨物を積んだトラックが往来していましたが、橋の端では検問により厳重なチェックがされていました。拉致問題、ミサイル発射と騒がれている国を目にする事ができて、個人的に貴重な体験となりました。

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