伊勢湾海運株式会社

ISEWAN PLAZAいせわん・ぷらざ
VOL.062001/12/05

イセセワンU.S.A”研修報告

国際物流課

イセセワンU.S.A”研修報告

私は、海外研修制度に伴いましてISEWAN U.S.A.シャーロット事務所での業務研修の機会を頂き、6月6日より9月1日までの88日間、ノースキャロライナ州に滞在しておりました。先ずはこの場をお借り致しまして、様々な面で私に助言・御尽力下さいました関係各者に深くお礼申し上げます。

さて、この3ヵ月は私にとって何もかもが新鮮で充実した期間であり、私の人生においても貴重な体験であったと確信しております。しかしそれは不慣れな生活に対する不安な日々の連続でもあり、実際アメリカ文化に馴染む為には相当の時間を有しました。

例えば、車の運転、燃料の給油の仕方、買い物の仕方などが挙げられますが、一番私が驚き関心したことは、カジュアルフライデー です。今でこそ我が日本においても徐々にその習慣の広がりをみせておりますが、当地アメリカ合衆国ではほぼ完全にその習慣は根付いており、毎週金曜日はノーネクタイというラフな服装で仕事をしているのを目にすることができ、日米の人々の間で仕事に対する意識・感覚の違いを感じました。その中で私は典型的な日本人型でネクタイを締めないと勤労意欲が湧いてこないというタイプであると思われます。また、7月4日はアメリカ合衆国のインディペンデンスデー 独立記念日であり、日夜を通して各地で盛大な花火が打ち上げられ、米国人の愛国心も感じることが出来ました。

さて、私はこの海外研修に対して自分自身に2つの課題を掲げました。先ず1つ目は業務内容を出来るだけ把握することでありました。幸い私は多種多様な業務に携わることが出来まして、エアー輸入貨物に対する書類の捌き、輸出貨物に対しては船積書類の作成、あるいは梱包作業時の立会い、または機械据付の立会いなどの業務を行いました。しかしどの業務も研修前にはほとんど従事したことがなく大変戸惑いを感じました。特に梱包所での作業の立会いは、梱包に対する知識の不足と英語としては聞き取りにくい程訛りのある英語により四面楚歌、孤立無援の状態でありました。しかし、作業の流れを一つ一つ理解・把握していくことで徐々に緩和されていきました。

2つ目の課題は、語学力を向上させることでありました。私自身語学力の向上は実際英語を使うことが一番の方法であると自負しておりましたので、ISEWAN U.S.A.の現地スタッフ、あるいは梱包作業員を中心として様々な英語表現を教わりました。またそれだけでは不十分だと思い洋書シドニー・シェルダン作の『THE SKY IS FALLING』を購読したり、あるいは映画『JURASSIC PARK 3』を見に行ったりもしました。

この私の掲げた課題に対する成果は、業務面ではいままでは視えなかった国際一貫輸送のもう片面、つまり現地サイドのコンディション、シチュエーションを書類面だけではなく現物貨物に付いて知ることが出来ました。また他面においてもアメリカ文化を肌で感じ取ることが出来ました。私はこの研修で数多くの失敗を経験してしまいましたが、失敗を恐れない言動こそが今回この海外研修にて私が習得した教訓であると認識しております。

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