伊勢湾海運株式会社

ISEWAN PLAZAいせわん・ぷらざ
VOL.102004/01/08

海外研修報告

韓国・ベトナム港湾視察に参加して

ターミナル課

韓国船社主催の韓国・ベトナム港湾視察に参加をしてきました。
ターミナル課

日本各港運代表者、総勢26名、名古屋からは、私と五洋海運㈱外航課 堀田課長の2名での参加となり、初日の韓国では、釜山港に続く第2の貿易港であるインチョン港の視察となりました。

首都ソウルに近いインチョン港は、干潮・満潮の差が最大10メートルにも及ぶ為、港内と港外の水位を調整する東洋最大規模のロックゲートが設備されており、港内からロックゲートへ大型船が入ると見る見るうちに浮き上がり(約30分)、そして港外への出港となり、ロックゲートの役割の凄さを実感しました。

韓国の視察を終え、空路にて2時間、ベトナムの首都ハノイに到着。フランス領土であったベトナムは、今でもフランスの薫りが漂う活気に満ち溢れた街並みでしたが、まず目にしたのが道路を埋め尽くす自転車、バイク(カブ)の多さと鳴り響くクラクション、中国の自転車の多さにも驚きましたが、それ以上の物があり脅威さえ感じました。

インチョン港ターミナル風景
インチョン港ターミナル風景

私たちは、バイクによる大渋滞の中、3時間をかけてベトナム北部最大の港、ハイフォン港へバスを走らせました。

河川に隣接しているハイフォン港ではコンテナ埠頭を視察。フィーダー港として年間40万TEUを取り扱い岸壁は1バース、ガントリークレーン2基の設備。作業能率は1時間に25本と悪く(当社荷役では40本)、安全面ではヘルメット着用が徹底されておらず(道路を埋め尽くす自転車とバイクも同様)、又、荷役中に物売りの姿も見受けられるなど、安全面、セキュリティー面に問題を感じました。

ハノイから空路で2時間ホーチミンへ到着後、市内の戦争記念館を視察、悲惨な戦争を物語る写真を見て目頭が熱くなり戦争の惨めさと平和の大切さを実感しました。

翌日は市内を流れるサイゴン川の下流に位置するサイゴン港コンテナターミナルを視察。倉庫も河川に隣接しており、倉庫からターミナルへのコンテナ輸送は市内の交通規制、渋滞を避ける為、内航船による水路での輸送手段が取られていました。ハノイ、ホーチミン両港共、河川港で航路の水深が浅く、大型船が入港できないのが検討課題と思われます。

6日間の視察に参加させて頂いた感想ですが、ベトナムは平和を手にしてから30年余、戦争の傷跡は残っていましたが、今や先進国の仲間入り、そして中国に匹敵するめざましい成長を遂げており、いずれ日本に匹敵する経済力を持つ事になると思いました。

最後に、今回の研修に参加の機会を与えて頂いた上司の方々、又6日間行動を共にして頂いた五洋海運㈱堀田課長には紙面をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。


『 Port Operation Confference 』に参加して

金城モータープール

金城モータープール

この度、K船社よりオペレーション担当の私に対して、各港のオペレーション担当者との打ち合わせ及び揚港視察の参加のご指名を頂き、1週間のニュージーランド出張という貴重な経験をさせて頂きました。

訪問先はオークランド、ネピア、タウランガの港と、今回会議が開かれたロトルア、この4都市を訪問致しました。

オークランド港の風景
オークランド港の風景
ネピア港の風景
ネピア港の風景

どの港も名古屋港からは想像出来ないような美しい海ばかりで、特にネピア港はエメラルドグリーンの美しい海に囲まれており、万が一荷役中に誤って海に転落したとしても、名古屋港のようにヘドロの匂いが染み付くという心配も必要なく、むしろ夏の暑い日などは自ら海に飛び込んでしまいたくなるくらい美しい海です。

会議では効率的且つ安全な積み付け方、ヤード管理方法等の話し合いが行われました。

雑談の折に我々がフォークリフトを使って積んだスクラップ同然の車輌をニュージーランドではどの様に扱っているのかとの質問をしてみたところ、新車同様とまではいきませんが立派な車に変身し、又売られていくという話を聞いた時には現物を見ている私としては、非常に驚かされました。

オペレーション会議では説明はもちろん、発言、ジョークも全て英語で行われた為、会議の内容が理解出来なかった部分もあり、まことに不甲斐ない思いを感じるばかりでした。

この会議を通じ、英語のコミュニケーションツールとしての重要性を再認識させられ、今後、業務と共に語学の方も一生懸命勉強し、習得していかなければならないと感じさせられました。

私達が船積みした車輛が最終的に海外でどのように揚げられ、そしてお客の手に渡っていくかというこの過程を実際に自分自身の目で見て、聞いた経験は、今後の自分自身のキャリアにおいても非常に価値のあるものであり、これまで以上により良いサービスをお客様に提供していかなければならないという気持ちがますます強まりました。

最後に今回、揚港視察及び揚港ステベとの協議という貴重な機会を与えていただきました会社、上司の方々には深く感謝申し上げます。

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