伊勢湾海運株式会社

ISEWAN PLAZAいせわん・ぷらざ
VOL.032001/07/02

廃プラスチックの中間処理業 本年8月開業に向けて準備中

当社は以前より空見リサイクルセンター(名古屋市港区)で、産業廃棄物の収集運搬、積替保管を行なってきましたが、今年8月より、産業廃棄物となったプラスチックの中間処理の業務を開始します。

最終処分場の不足や環境に関する諸問題が大きく取り上げられ、リサイクル運動が高揚している昨今、この事業は時流に即したものと考えております。
さて、廃棄物は法律により、事業活動から発生する産業廃棄物とそれ以外の一般廃棄物とに区分され、さらにいくつかの品目に分類されています。そして、その各々の品目ごとに適正な処理が義務付けられていて、プラスチックもその中の一つです。また、中間処理とは廃棄物の最終受入先が求める適切な形に手を加えることです。

当施設は「産業廃棄物系プラスチックの破砕」という中間処理をします。 破砕することでかさ比重の小さいプラスチックを減容し、ハンドリングの向上、輸送費の削減を図るものです。さらにペットボトルを処理するときは、洗浄・脱水工程、固形燃料を作るラインは、加熱・溶解・成型の工程が加わります。

廃プラスチックを目的に応じた形態にするために、3系列のコンベアラインを設けます。まず、廃プラスチックをせん断し1辺1mの立方体にプレスして、ベーリングパックする圧縮梱包ラインは2トン/hの処理能力があります。次にフレコンバックに詰めるラインで、ペットボトルで1トン/h、通常のプラスチックでは2.5トン/hを処理することができます。

その次に固形燃料を作るラインですが、一期工事は破砕後、プラスチックに混ざっている金属を取り除くまでで、固形燃料の成形工程は二期工事になります。また、この破砕能力は1.5トン/hあります。

処理能力が5トン/日を越える施設は、建築基準法51条をクリアーする必要があります。当社の場合も周辺企業の同意を得るとともに、十分な公害対策を施すことで名古屋市主催の都市計画審議会で了承され、4月25日許可証を得ることができました。しかし、業務開始までには、まだいくつかの許可申請をしなければなりません。

老朽化した事務所は将来のことも考慮し、この4月に新築し、倉庫の改装、機器の設置や緑化工事、計量台設置工事など着々と準備を進めています。

当施設で処理されるプラスチックは再生資源として、また、熱源として利用されるもので、単に消却処分や埋め立てにされるものではありません。私たちはこのリサイクル事業をアピールし、新たな顧客や物流を獲得したいと思っています。

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